ギター:20年ぶりの再開と、パッドへの旅

20年ぶりにギターを再開し、iPad練習、DAW、Ableton Liveを経て64パッドへとたどり着いた記録。ギター経験者がパッドに向いている理由も含めて。

かつてギターは、あまりに難しく「極められないなら意味がない」と、一度は手放してしまいました。ただ、音楽を聴くことはずっと好きで、生活から切り離すことはありませんでした。

2023年、20年ぶりにギターを手に取りました。きっかけは意外にもフィンガードラム。iPadで練習環境を整え、新しいギターを買い、エフェクターを試し——試行錯誤を繰り返すうちに、Ableton Liveへと辿り着きました。DAWで演奏を録り、伴奏を作るうちに、音楽との向き合い方が変わってきました。

そしてある日、ハードコア・パッドスタイルというものに出会いました。これが、大きな転機になりました。ギターの4度チューニングとパッドの4度設定は、音楽的に同じ構造を持っています。ギターで積み上げた時間は、無駄じゃなかった——次の場所へ行くための土台でした。


ギターの時代の記録

この時期の詳細な記録——所有したギター本体、エフェクター、周辺機器、関連記事——は別ページにまとめています。


そして、64パッドへ

現在の主戦場は64パッドです。ギターを手放したわけではありませんが、今はパッドの方で演奏時間が圧倒的に長くなっています。

きっかけはシンプルな発見でした。ギターを「4度チューニング」で弾いていた感覚と、パッドを「4度クロマチック配列」で設定したときの感覚が、ほぼ同じ構造だったのです。ギターでは「コードの形を横にずらせば同じコードの別音域になる」という体験をしてきた。パッドでも、同じことが起きます。しかもギターと違い「あの厄介な1か所のズレ」がないため、縦に移動しても形が崩れません。

ギターで積み上げた時間は、無駄ではありませんでした。コードを「形」で覚える感覚、音程関係の直感——これらはパッドにそのまま引き継げます。ゼロからではなく、土台のある状態でスタートできたのが大きかったです。

もうひとつ、予想外に効いたのが重さの問題です。最軽量のギターでも3〜4kgあります。生後数ヶ月の赤ちゃんを抱えたような重さを練習中ずっと支え続けるのは、積み重なると相当な負荷です。パッドは1kgで、机に置いて使います。疲れないから練習時間が伸びる。これが継続という点で思った以上に大きな差になりました。


ギターとパッドは対立しない

パッドを選んだことは、ギターを捨てることではありません。パッドで学んだコードの構造は、「ギターのあのコードはこういう音の組み合わせだったのか」という理解を逆に深めてくれます。二つの楽器は対立するのでなく、互いの解像度を上げ合う関係にあります。

ギター経験者がパッドをどう活かすかの詳細はギター経験者と64パッドに書きました。パッドの世界全体の入り口は⭕64パッドを楽器として使う:まとめから始めていただけます。