Zettelkasten

Zettelkasten(ツェッテルカステン)とは何か、その基本ルールと具体的な運用方法を解説します。ニクラス・ルーマンの思想から、デジタルツールでの実践、そしてアトミック・シンキングへの応用まで、詳しく紹介します。

Zettelkastenとは?

Zettelkastenとは1枚のノートに1つのアイデア、概念だけを書くカード型構造システムで、SönkeAhrensのHow to Take Smart Notesをきっかけにして再び注目が集まっている。

How to Take Smart Notesは、日本でTAKE NOTES!として邦訳版が出版されている(原文から表現が変わっている部分が多い?ような印象を受けた。そもそも原文はドイツで、英語版との差異しか比較は出来ていない)

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個人的には、上記書籍はあくまでも「きっかけ」であり、より具体的で実用的な運用方法は各自なりのやり方を模索し、試行錯誤を繰り返していく必要があると考えている。

やり方が分かったからといって、すぐにうまく活用できる、などとは考えない方がいい。

管理人は、Zettelkastenを独自にアレンジしたRINKという仕組みを考え、それを実践している。


Zettelkastenの基本ルール

Zettelkastenについて重要なのは、考案者の二クラス・ルーマン自身が具体的な運用ルールを体系的に記述した文書は存在していない、ということである。

基本的にウェブで確認できるZettelkastenの情報は、彼が作ったカード(Zettelkasten)の研究結果を分析・整理したものを、さらに別の誰かが編集し、まとめたものである。

それをあえて理解した上で、ここでは「私が重要だと思う」「デジタルツールで運用する時に便利な」Zettelkastenの基本ルールをまとめる。

以下でまとめた内容は、(Zettelkastenから影響を受けて発明された)エバーグリーンノートの思想に準ずるものが多いので、興味があれば、そちらもご覧いただけると嬉しい。

1: 1つのカードでアイデアは1つ

カード一枚には「ひとつのこと」を書くようにする。 これによって、カードは「アトミック」な概念として扱うことが可能になり、1つのカードを複数の文脈で活用したり、カード同士をリンクさせて考えを進めることが可能になる。

2: カードは「それだけを見ればわかる」ようにする

カードに1つのことを書くと同時に、カードは基本的に「そのカードだけで完結」し、他のカードからは文脈的に独立するようにする。

これも、1つのカードを複数の文脈で活用したり、カード同士をリンクさせて考えを進めることが可能になるために重要なこと。

3: カードは積極的に他のカードとリンクする

新しくカードを追加するときは、必ず既存のカードとリンクするようにする。他のカードと切り離された独立のカードは存在しないようにすることが重要。

4:自分のことばでカードを作る

カードを書く時には、自分のことばでカードを作る。「引用」の形式を使うのではなく、書かれていることを自分自身の言葉で改めて説明する。この過程において自分の考えが整理されていく。

リンクに説明、参考文献、構造を気にしない、アウトラインのカード

Zettelkastenを使って原稿を作りあげる手順

『How to Take Smart Notes』2.1 Writing a paper step by stepに書いてあった内容を自分なりにまとめたもの。

1.まずはFleetingノートを作る

いわゆる「なんでもメモ」のこと。カードに好きなようにメモを書く

2.文献ノートを作って目を通し、関連を探す

次は、読んだ内容をメモする文献ノートを使う。これはZettelkastenの基本ルールに従ったものにする。

書いてある文章をそのままコピーしても、意味の理解はできない。 →意味が本当に理解できないと自分の言葉で書くことはできない →書いてみると、何がわからないかが見つかる

そして、これらのメモに毎日目を通し、関連性を探していく。

3.パーマネントノートを作っていく

いわゆる「永久保存版のノート」という表現がされるノートがこれ。

このノートは「集める」ことが目的ではなく、そのノートを使って考え、考えを発展させていくこことが目的。今までの自分の考えとの矛盾点を探したり、他のノートとの関連を探したりし、出店や参考文献を正確かつ明確に、さらに簡潔に記述する。

これができたらFleetingノートは捨てていい。

🐷デジタルのノートでいえば、これはすべて「ノートの編集」によって解決するのではないか?その実践方法がEvergreen noteでありアトミックシンキングだと考えている。

4.新しいパーマネントノートを足していく

パーマネントノートが作れるようになったら、次はどんどんパーマネントノートを加えていく。その際には、インデックス、もしくは既存のノートのどちらかから必ずリンクをするようにする。(孤立したノートを作ってはいけない)

5.トピックを見つけていく

4で作ったパーマネントノートを元にして、ボトムアップで自分なりのトピックを見つけていく。テーマを見つける時はとにかく「ボトムアップ」で、自分の作ったノートを土台にしていく。

パーマネントノートにあるもの、足りないものを探し、疑問を確認し、読み返し、発展させていく。

興味はどんどん変わっていい。変わっていくことが普通。

6. 1~5をアイデアが膨らむまで続ける

これを続けると、アイデアが膨らんでくる。トピックは、自分の書いたものに基づくものが出来上がる。

関連するノートを集めてきて、順番に並べて考える。足りないものは?重複しているものは?そうやって整理していく。

7.繰り返すとメモが原稿になる


Zettelkastenの基本ルール Zettelkastenはルーマンの対話のパートナーで、アイデア発生源で、生産性を高めるエンジン

ニクラス・ルーマンとZettelkasten

ニクラス・ルーマン エバーグリーンノートとZettelkastenの違い スリップボックスの処理の手順


結果に時間がかかるものはなかなか真似されない

ニクラスルーマンのトピックノートは最大25リンク


from 『How to Take Smart Notes』 2.1 Writing a paper step by step

発展:独自のZettelkasten手法「RINKシステム」のご紹介

この記事でご紹介したZettelkastenの考え方は、私が長年ノート術を実践する中で深く影響を受けてきたものです。

その後、これらの考え方をさらに発展させ、ObsidianとDataviewを駆使した、より強力で実践的な手法「RINK(Relational Index of Networked Knowledge)システム」を構築しました。

RINKシステムは、ノート同士の「関係性」から自然に構造を生み出し、知識を育てることを目的とした、私独自のフレームワークです。

といった特徴があり、Zettelkastenの考え方をさらに一歩進めたい方に、ぜひ試していただきたいシステムです。

ご興味のある方は、以下のリンクからRINKシステムの全貌をご覧ください。

RINKシステムとは?