RINKシステムとは?

RINKシステムとは何か、その概要と運用原則を解説します。ObsidianとDataviewを活用し、バラバラな知識を関係性によって整理する、Zettelkasten的な思考手法の全体像を紹介します。

RINKシステムとは?

RINKは、ObsidianとDataviewを活用し、Zettelkasten的な思考をデジタルで実践するための手法・フレームワークです。

バラバラな知識・メモ・ノートを「構造化されたネットワーク」として再編成し、書いたあとに意味のある構造が自然に立ち上がるようにすることを目的にしています。

🎯 RINKの3つの特徴

  1. 紙のカードのように「他のカードが常に見える」 デジタルが苦手にする「隣のページ」「前後のカード」を見えやすくします。
  2. あとから構造が生まれる 最初にフォルダやカテゴリーは「決めず」、書きながら関係性を見出し、番号を通して構造が後から見えてきます。
  3. 番号はショートカットであり構造のヒントである 各ノートに振られた番号は、情報の“位置”ではなく“つながり”を表します。メモ同士をつなげて知識の断片から構造が見えてきます。

🧬 RINKの様々な意味

RINKという言葉には、以下のような意味や目的が込められています。

🙋‍♀️ RINKはどんな人に向いているか?


🧭 原理原則:ファイル接頭辞のルール

RINKシステムの肝になるのは、ファイル名の先頭につける**接頭辞(ナンバリング)**です。 一見冗長に見えるアルファベットと数字の組み合わせを使うことで、トップダウンの分類ではなく「関係性のみに基づく整理」が可能になります。

1. 先頭は「カテゴリ(かたまり)」を表すアルファベット

まず、ノートの先頭にカテゴリやひとつのかたまりを意味するアルファベットをつけます(例: ri)。長さと理解のしやすさのバランスから、現状は2文字のアルファベットを使うのが有効です。

2. ドットで区切って「数字+アルファベット」を並べる

カテゴリのアルファベットの後は「.(ドット)」で区切り、そこから数字とアルファベットを順に並べていきます。

(例: ri.1, ri.1a, ri.1a1 …) 接頭辞はアルファベットで終わらせず、必ず最後に数字をつけるようにします(アルファベットのみのものは見出しとして確保しておくことも可能です)。また、a0, b0 のように「0」の数字を空白として残しておくと、後から上位概念を思いついた時のために余白を作ることができます。

3. まずノートをつなげる、構造はあとから

新しいノートを作ったら「必ずつなげる」ようにします。最初から精緻な目次を作る必要はなく、あとから「見出し的なノート」を作って構造を整理しても構いません。


🛠️ 具体的な運用方法:DataviewとBasesの活用

RINKシステムをシステムとして十二分に機能させるためには、Obsidianならではの機能(プラグイン)を活用することが欠かせません。

1. フロントマター(YAML)での prefix 管理

近年、RINKの運用においてファイル名自体を複雑にしすぎず、フロントマター(YAML)に prefix というプロパティ値を設けて管理する 方法も取り入れています。 ファイル名自体はシンプルに保ちつつ、メタデータとして prefix やカテゴリ、日付などを付与することで、生成AI(Gemini CLIなど)からの参照や、Obsidian内での検索性が格段に向上します。

2. Obsidian Basesの活用と「プレフィックスによる並べ替え」

Obsidianのコア機能である「Bases(ベース)」を使うことで、RINKシステムはさらに強力になります。 Basesはフロントマターの値を読み取ってテーブル表示やカード表示を柔軟に行える機能です。

3. Dataviewで常に「目次(周辺のカード)」を表示する

Basesと合わせて導入したいのが「Dataview」プラグインによる目次表示です。 RINKの接頭辞がついたすべてのページに、Dataviewを使って「特定の条件に合致した周辺のノート」をリスト表示させます。これがいわゆる「目次」として機能します。

**「常に周辺のカードが見えている状態」**を作ることが重要で、ひとつのカードに向き合いながらも同時に他のカードとの「つながり」を意識できるようになります。

4. 目次が邪魔なときは閉じる

目次が視覚的に邪魔で執筆の妨げになる場合のために、RINKの目次はObsidianのCallout機能の中にDataviewを記述して実装しています。 Calloutの機能を使えば「折りたたみ(閉じること)」ができるため、初期状態で閉じておいたり、必要な時だけ開いたりすることができます。

一言で言うなら… RINKは、思考をつなげ、知識を育てる「記号による地図」のようなシステムです。


🔗 関連するノート

RINKシステムの背景にある思想や、他のノート術との関係性についてもまとめています。併せてお読みいただくことで、デジタルでの知的生産の理解がより深まります。